大中型まき網漁業とは
業務案内
大中型まき網漁業とは?
●まき網漁業
・網船1隻 魚群探索、投網、揚網
・灯船1~2隻 魚群探索、集魚
・運搬船1~2隻 魚群探索、市場へ鮮魚運搬
それぞれの役割を持つ船が4~5隻で船団を組み、魚の群れを探し大きな網で囲い込んで引き揚げる漁法。
●国内のまき網漁業を大きく分類すると
・大中型まき網漁業・・・総トン数40t以上、主に200海里以内(漁場まで数時間~24時間位)で操業している大臣許可漁業
・中小型まき網漁業・・・総トン数40t未満、主に県内の沿岸(日帰り操業)で操業している知事許可漁業
・海外まき網漁業・・・・太平洋やインド洋など遠洋(漁場まで5日~1週間)で操業いている
●大中型まき網の役割
海面漁業の年間漁獲量2,893,700トン中約656,400トン(約22.6%)
サバ類は315,900トン中133,300トン(約42.1%)
マアジは99,700トン中44,700万トン(約44.8%)
※(令和4年 漁業・養殖業生産統計より)
の水揚を行い、マアジやサバ類等大衆魚の安定供給により魚食文化を支えている。また多数の雇用を生み地域の生活や財政の発展、そして鉄工、食料品、水産加工や流通などたくさんの関連企業と共に地域経済に大きくかかわっている。
組合による紹介動画
●一連の作業の流れや船員へのインタビュー、船室の案内等見ることができます。
(船室の案内に使っている船は当社の第82大栄丸です)
日本遠洋旋網漁業協同組合
「海を翔る 誇り高き旋網の男たち」をご覧ください。
スマートフォンでもご覧になれます。(wifi推奨)
大栄丸船団
●当社所有の大栄丸船団(大中型まき網漁業)は長崎県平戸市生月町の舘浦港を母港としアジ・サバ等を漁獲しています。
・第81大栄丸船団・・・第81大栄丸(網船) 第1大栄丸、第2大栄丸(灯船) 第53大栄丸(運搬船)
・第82大栄丸船団・・・第82大栄丸(網船) 第15大栄丸(灯船) 第18大栄丸、第58大栄丸(運搬船)
主な漁場
●年間通して対馬沖~五島西沖~東シナ海、西部日本海で操業し、11月~12月頃の約1ヶ月半北部太平洋へ出漁することもある。
●1航海約24日(旧暦19日に出港し12日に入港)
●魚群探索~集魚までの間は2時間のワッチ(当番)が回ってくるが、それ以外の時間は部屋で各々待機している。
●操業はその時の魚群の反応や天候、潮流によって違ってくるが1回で2~3時間かかり、1晩で1~2回まれに3回行う。
●操業~片付~漁具・機械のメンテナンスは全員でおこなう。
●朝食後はサロンに集まり録画番組を視たり、TVゲームで遊んでいる。また個人の寝台でゆっくり過ごす人もいる。
●休漁は月夜間(旧暦12日から18日)
※月夜間とは満月前後の数日間
夜間操業の漁業(まき網、イカ釣り等)は集魚灯を灯して魚を集めるが、満月になると月が明るすぎて集魚灯の効果が薄れるため休漁期間になった。
●休漁日になると舘浦港に入港し解散、休漁日明け同港から出港する。
(C)ZENRIN DataComより
主な出荷先
西日本魚市場(長崎県松浦市)
長崎魚市場(長崎県)
福岡魚市場(福岡県)
唐津魚市場(佐賀県)
枕崎魚市場(鹿児島県)
境港魚市場(鳥取県)
八戸魚市場(青森県)
等
作業の流れ
●投網
●環巻
●揚網・整反
●運搬船取付~積込
●水揚
※網船による水揚
●セリ